深川のこだわりのお店

あなたの日常に本を<古書ほんの木>|高橋

店内にはたくさんの本・本・本

最近はおしゃれな新しいお店が続々と出店している注目のまち、清澄白河の駅から徒歩約5分。 昭和6年当時から連載されていた漫画「のらくろ」があふれる昭和レトロな雰囲気が残る商店街、のらくろード(高橋商店街)に古本屋「古書ほんの木」があります。

本棚やラックは木で統一されており、温かみを感じます。古本屋さん特有の埃っぽさがないのも嬉しい。

ここはジャンルを問わず本が集まる場所。店内に一歩入ると様々な年代の本が所狭しと並びます。 入ってすぐのところは絵本コーナー。小さなお子様から大人まで懐かしむことのできる絵本も古本ならではな価格で販売されています。

幼少期の頃大好きだった「いないいない ばあ」とても懐かしいです。じぶんに子供がいたらついつい買ってしまいそう…

向かって右手側には画集や写真集などの芸術関係の本が並んでいたり、そのさらに奥には漫画、左側には哲学書や小説など。 ざっくりジャンルごとに分かれているので気になっている本も探しやすいですし、はっきり分けられていないので、たまたま目に入った本と新しい出会いがあるかも。 「ほんの木」さんでは古本・古書はもちろん、新書もいくつか並んでおり、懐かしさと新しさどちらも感じることができるのも魅力。また、お店の外には手に取り易い価格帯の本も並びます。 もちろん古本屋さんなのでもう流通していない本や絶版本などの珍しいものもラインナップ。地域のご高齢のお客様が「懐かしい!」と手に取ることもあるみたいです。

のらくろードで出店したきっかけ

小さいころから本が好きだったという森下さん。のらくろエプロンがトレードマークです。

店主の森下さんは古本の街、神保町で約10年ほど働き、独立。ここ、のらくろード商店街にお店を構えて約10年が経ちます。 独立する際、出店する場所を探すにあたって、古本屋は目当ての本を探し回る方も多いので、周囲に2、3店舗あり、ぐるぐる回れるほうがいいということもあり、もともと古本屋があるエリアを中心にみることに。 その中でたまたま見つけた「森下駅」が、自分と名前が同じところにもシンパシーを感じ、近くにあるここ「のらくろード」にお店を構えたそうです。 のらくろードに店を構えるなら!と田河 水泡 著の「のらくろシリーズ」は欠かさないようにしているそうで、のらくろード商店街に訪れたお土産として、お客様が購入されることもあるんだとか。 「のらくろシリーズ」は発売当時からのものや復刻版のものもあり、今では珍しいハードカバーの布張り、しかもケース付き! 独特な色彩はどこか新しさも感じます。

地元に愛される古本屋さん

お店には近所のご高齢の方から小学生、古本屋巡りに来た方など、さまざまな人が集まります。 沢山の人から愛されるのもそのはず、一日の半分は本の掃除や手入れに時間を充てるという森下さんの本への愛や、明るい人柄あってこそだと思います。 森下・清澄白河周辺には素敵なカフェも多いので、ゆっくりコーヒーを飲みながら読書する休日もいいかも。 そんな時間のお供に、ぜひ一冊手に取ってみては?
<​古書ほんの木>店舗概要
住所:東京都江東区高橋8-4 コヤマビル1F アクセス:東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線「清澄白河」駅徒歩約6分 都営新宿線・都営大江戸線「森下」駅徒歩約5分 営業時間:12:00~19:00 定休日:月曜日 営業日・営業時間はSNS・HPでご確認ください。 ⇒ ホームページInstagram

おまけの話

取材中に気になった本をちゃっかり購入してきました。 「のらくろ軍曹」と「TOKYO STYLE」の2冊です。 「のらくろシリーズ」は欲しすぎる…!と思い、いくつかある中から動物たちの万華鏡…?と思うような奇抜な表紙に惹かれて購入。 TOKYO STYLEはなんと私が生まれた1997年発刊。同級生です。 当時の生活を飾らずに写真に収めた一冊で、この年代のマンションをフルリノベーションすることも多いので、「この間スケルトンにした古いお部屋にも、人が住んでいて生活があったんだな」と当たり前だけど大切にしたいことに改めて気づいた一冊でした。

ゴミも散らかりっぱなしで当時の超リアルな様子がみえます。住所の記載がある郵便物も写ってたりで時代を感じます…。

取材・写真・署:ナギ
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