深川のこだわりのお店

大正から続く伝統と金づちの音<ジュエリーサショウ>|高橋

高橋のらくろード(高橋商店街)にあるジュエリーショップ

都営新宿線・都営大江戸線が乗り入れる森下駅から徒歩約4分。 江東区高橋に位置する商店街「高橋のらくろード(高橋商店街)」にあるジュエリーサショウさん。 創業は大正9年で今年で103年を迎える老舗のジュエリー工房兼ショップです。 さっそく店内を見てみましょう。 店内は2022年の9月にリニューアルしており、シックなデザインが素敵! おしゃれなだけでなく、様々なお客様に向けて店内には手すりが付いておりバリアフリー仕様になっています。 なかでもこのガラスの計器は特注で作成を依頼したのだとか。たしかにジュエリーショップのディスプレイとしては珍しい形。 ガラスの中でキラキラ光る作品がとても素敵です! こちらは小売りで販売している指輪たち。どれも一つ一つ手作業で作られており、個性が光ります。 ジュエリーショップってなかなか行く機会がないと思いがちですが(取材した私も初めて伺いました)、大切にしているジュエリーのお直しやサイズの変更などもできるそう。 受ける依頼の多くはアクセサリーの修理やリフォームなど。また、最近はネットなどでレアな宝石が多く販売されていることもあり、宝石に合わせたオーダー品の作成や、結婚指輪のオーダーも受け付けています。 現オーナのー佐生 真一さんは三代目。 奥さまとお店を切り盛りするかたわら、3人のお子様を育てるパパさんでもあります。 取材中に帰宅した息子さん。ご夫婦の作業スペースのうしろで宿題をする姿は、親子で一緒に頑張っている感じがあってほっこり。

創業1920年。なんと100年以上の歴史

そんなジュエリーサショウですが、初代オーナーである祖父様の常次郎さんが辰巳芸者の髪留めなどを作成されていたことが始まり。二代目のお父様が継ぎ、現オーナーで三代目の佐生 真一さんは30歳の頃にお店を任されたそう。 アクセサリーを作る際に使う技術は「金工」と呼ばれるもので「鋳金、鍛金、彫金」の三つの種類。 それぞれ鋳金(溶かす)鍛金(叩く)彫金(彫る)技法を使い地金からジュエリーを作ります。 工房で幼少期を過ごした佐生さんは、技術は目より耳で覚えると言います。 「工房の音を聞いて育ったので、金づちの音やルーターの音で技術力がわかるんです。うまい人の金づちの音は心地がよくて眠たくなってくるんですよ」 18才の頃には専門学校に入学し、勉強の傍らモデリング(指輪などの型をつくる工程。ワックスなどでできている)の師匠に弟子入り。 当時は空前のシルバーアクセサリーブームだったため、依頼も多くさまざまな要望に応えていき実力をつけていきました。 ひとつひとつ手彫りで作られたアサリのアクセサリー。とても精巧な技術です。 「物事に対してニュートラルに、直せないものをなくしたい。」と話す佐生さん。 不思議なもので、形見や家族で大切にされてきた宝石やアクセサリーはもらい受けた人にも馴染みやすいそうで、それを少し手を加えて永く使えるようにすることも多いそう。 サイズが合わないから…デザインが合わせにくくて…と眠ってしまっている大切なジュエリーや美しいけど眠ったままの宝石など。 地元から愛されているジュエリーサショウで新しい命を吹き込んでみては?
<​ジュエリーサショウ>店舗概要
住所:東京都江東区高橋14-21 アクセス:都営新宿線・都営大江戸線「森下」駅徒歩4分 ※営業日・営業時間などの最新情報は下記SNSをご参照ください。 ⇒ Instagramホームページ
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