不動産エージェント協会のセミナーと総会に参加してきました。

最近の銀行融資動向と収益不動産市場

江東区のマンションを中心に、物件探しからリフォームまでを手掛ける『リフォーム不動産 深川studio』代表のブログです!

先日、私の入会する一般社団法人 不動産エージェント協会(略称:REA)の年次総会とセミナーに参加してきました。

”誇り高きを職業にする”をキャッチフレーズに、不動産業界を後世に誇れる職業にするべく昨年発足した協会ですが、2年目を迎えるにあたり総会を開催しました。

私も協会の中で立ち上げたうちの一つ「既存住宅流通活性化委員会」の副委員長として、同業経営者の方たちと業界の質をあげるべく様々な意見交換をさせていただいております。

総会の後は、不動産エージェント協会委員でもある菅井敏之さんを講師に迎えて、昨今話題となっている収益不動産における過剰融資の問題をテーマに講演していただきました。

講師の菅井さんは、元メガバンクの支店長の経歴と自らも収益不動産を複数所有されてる方の為、銀行員としての貸し手側と不動産投資家としての借り手側の両方の立場を熟知している方なのです。

お金に関する本を何冊も出版されていて、「お金が貯まるのは、どっち?」はビジネス書部門でトップを獲得しており、本屋さんで目にしたことがある方も多いのではと思います。

最近は、ニュースにもなったシェアハウス「かぼちゃの馬車」の問題やスルガ銀行の過剰融資問題等で、投資家からの相談はもちろんのこと、講演依頼やTVの出演依頼も多く、ご多忙の中お時間を作っていただきました。

アベノミクスにより、低金利と銀行の積極的な融資。

そして、老後の不安や不動産の高騰もあり、ここ数年は空前の収益不動産ブームです。

そんな時こそ甘い誘惑に乗せられてはいけません。

今回のスルガ銀行の甘い審査による過剰な融資は、いろいろな問題がはらんでます。

一見、収益物件を購入したい投資家にとっては融通の利く金融機関として重宝されているのですが、そこにはやはり私利私欲が存在しており、素人が簡単に手を出すものではありません。

物件が高騰して利回りが高く望めない中で、高金利の銀行を利用してまでフルローンを組むのは当然問題がありますよね。

そこには貸し手側の私利私欲。不動産業者の私利私欲。購入する投資家の私利私欲が混在しているわけですが、当然ババを引くのは購入者です。

最近は、フルローン引き出すことをあたかもテクニックのごとく語り、そこに加担してしまう方もいるようですが、そんな危険な行為は絶対に辞めた方が身のためです。

二重契約書(水増しした金額の契約書を金融機関用に作る)

自己資金の改ざん(ガイアの夜明けでも通帳の残高を偽装する場面を放映していました)

1物件1法人(物件ごとに別の法人を作って借りる)

などなど、銀行を欺く行為で融資を引き出すケースが横行しているのが実情です。

そんなことをして借りても、あとから発覚すると銀行は当然回収にかかります。

銀行もそこまで馬鹿ではないでしょう。

今回のスルガ銀行の問題で、各銀行の融資姿勢もかなり厳しくなってきました。

今まではこんな輩がいたことによって、購入者が増えて物件の価格も高騰していたわけですから、金融機関が融資を引き締めたら、売却も今までのようには進まずに当然収益不動産市場は値崩れしてくるでしょう。

空室が出てくると返済もできず、修繕も出来ず、夢に描いていた生活どころか、目の前の生活さえ苦しくなってしまいます。

講演の詳細はここでは書ききれませんが、不動産投資が悪いわけではありません。成功している方もたくさんいらっしゃいますし、それによって幸せな生活をしている方も数多くいらっしゃいます。

高額なお金の絡む業界は、目の前の利益追求のみの人たちや悪い人たちもたくさんいます。

信頼できる会社や担当者を見極めるのはもちろんのこと、不動産経営は収益物件の「経営者」でもあるという自覚をもって臨まなければいけない事業だと思います。

私もこの業界に生きるものとして、誠実に、正直にお客様に向き合っていこうと思います。